宮崎県の医療・保健福祉・法曹・宗教等16団体にご賛同いただき、オール宮崎による「宮崎いのちの電話」が2018年10月に設立されました。
宮崎県では「宮崎県自殺対策行動計画~誰も自殺に追い込まれることのない地域社会の実現を目指して~」を官民が一体となり様々な取組が行われており、自殺者数は2007年をピークに減少しています。しかしながら、依然として高い数値が続いています。また、多数の方が自殺未遂で医療機関を受診しているという現状があることは否めません。
辛い悩みを抱えているそのような方に寄り添いたいという気持ちから、この「宮崎いのちの電話」は誕生しました。
今、死にたいほど辛い悩みの中におられる方は、一度、いのちの電話に電話を掛けてください。誰かに話すことで心が落ち着いたり、誰かに聞いてもらうことで心が軽くなることもあります。
いのちの電話の相談員は研修を受けた一般市民のボランティアです。相談したい方は24時間364日匿名で相談ができます。相談内容の秘密は守られます。一人で考え込まず、話を聞いてもらうことからはじめてみませんか。
宮崎いのちの電話 理事長 池ノ上 克
いのちの電話は、1953年に英国のロンドンで開始された自殺予防のための電話相談に端を発しています。
日本ではドイツ人宣教師ルツ・ヘットカンブ女史を中心として準備され、1971年10月、日本で初めてボランティア相談員による電話相談が東京で開始されました。
1977年、当時いのちの電話は全国にわずか5つのセンターでしたが、その後日本全国に飛躍的に拡大し、現在では約50のセンターとなり、分室を含め電話相談を実施している都市は約60ヶ所、全国で6,000名を超える相談員が活動しています。
この度47年目にして宮崎でもやっといのちの電話がスタートしました。
変化の激しい現代社会で、様々な悩みや不安を抱え、危機に直面しながらも誰にも相談できずに苦しんでいる人が大勢います。
いのちの電話では、養成研修を受講した相談員が電話を通して「親身になって聴いてくれる聴き手」になり、一人でも多くの人が生きる喜びを見出せる手助けをする事を目的として活動しています。
宮崎いのちの電話ではよりよい相談活動を目指し、全ての電話内容を録音させていただいております。
録音内容は適切な管理を行い、第三者に提供、開示は一切いたしません。
宮崎いのちの電話では、すべての相談員が守秘義務により相談された方のプライバシーを厳格に守ります。